この記事では、Swift
でiOSアプリ開発
をするにあたって、読んでおくべきおすすめの書籍に関して解説していきます。
- 全くの初心者から基本を学べる入門書
- 中級者からさらに基礎を固めて上級者になるための参考書
- 上級者がさらに高みを目指すための参考書
というように、レベル別に合わせたものを、iOSエンジニアとして働く僕が実際に読んできたものの中から選んだものを紹介していきます。
それに加えて、
- Swiftの参考書を選ぶポイント
- 初心者から上級者になるために、何をどういう順序で学んでいくべきか
に関しても、触れていこうと思います。
本屋で探してみると、たくさんの参考書が並んでいて、特に初心者の人だと、何から始めていけばいいかがわからないかと思います。
僕も最初わからなかったときに、先輩たちにこれを読むといいと勧められて選び、実際に読んだ本ばかりですので、選ぶ際に参考になればと思います。
Contents
swiftの入門書を選ぶポイント
入門書を選ぶにあたって、考えるべきポイントが2つあります。
- swiftとXcodeのバージョンが最新かどうかを確認する
- サンプルコードがダウンロードできる
だと思います。
swiftとXcodeのバージョンが最新かどうかを確認する
Swift
に限らず、プログラミング言語はアップデート
が何度もあります。バージョンがアップデート
されると文法が変わって書き方が変わる部分もあり、以前のバージョン
の書き方だと、エラーが出てしまうことがあります。
特に初心者の場合、買った本に書いてあるとおりに書いたはずなのにうまくいかないとなると、それで挫折につながったりしてしまうので、本を購入する際はバージョン
を気をつけたほうがいいかと思います。
Xcode
はSwift
でiOSアプリ開発
するためのエディタ
です。
Swift
の新しいバージョン
で開発するにはXcode
もアップデート
しないとできないという事が多いのに加えて、使い方も変わる可能性があるので、Xcode
のバージョン
も確認するようにしましょう。
swiftとXcodeのバージョンの確認方法
swiftとXcodeのバージョンはAppleのDeveloperページから確認することができます。
この記事を執筆当時(2019年3月)での最新バージョンは「swift4」「Xcode10」が最新になります。
swift4.2といった小数点以下を表記する場合がありますが、小数点以下はマイナーアップデートでそこまで変更も大きくないので、小数点以下の部分も最新じゃないといけないという必要はないです。
本の内容のサンプルコードがダウンロードできるかどうか
入門書内で解説されている実際のコード
をダウンロード
できるかどうかも重要です。
本に書いてあったとおりにやったはずなのにうまくいかない場合、どうすればいいかわからなくなって挫折につながってしまいます。
正常に動く保証のあるサンプルコード
を見ながらやれるのは初心者にとっては心強いです。
加えて、初心者のうちは1からアプリを作成するよりも、できあがったアプリ
を例えばちょっと色をいじってみるなどのちょっとした変更を実装していった方が、簡単で雰囲気をつかみやすかったりすると思います。
なのでその際にサンプルコード
があると、そのようにできるというメリットがあります。
僕が考える、参考書の選び方を解説していきました。
ではここからは実際のおすすめの参考書を段階別に紹介していきます。
初心者から上級者になるまで
ここでは初心者の方が何をどういう順序で学んでいくべきかという僕の考えをまとめていきます。
以下の順序で学んでいくのがいいと思っています。
- 超基本的な文法(変数定数,if文,for文,Optional型ぐらい)を学ぶ
- 入門書を見ながら簡単なアプリ作成
- 文法書を読んで文法を一通り学ぶ
- いろんなアプリ作成
- 設計を学ぶ
ポイントとしては、「文法を一通りやるタイミング」は、「簡単なアプリを作成をやった後」にしているところです。
これは、Xcode
の操作に先に慣れておくべきだからです。
Xcode
は他のエディタにはない特徴があったり、コードよりXcode
上の操作メインで実装を進めていく部分もあったりするので、入門書を参考にしながら進めていくことで慣れていくのがいいと思います。
【初心者向け】swift入門におすすめの書籍
本気ではじめるiPhoneアプリ作り(ヤフー黒帯)
初心者にはこちらの本がおすすめです!
僕もこの本で最初学習しました。
こちらの本は、
Xcode
のインストール方法から基本的な操作方法- 基本的な文法
- レベル別3種類の
サンプルアプリ
の作成(サンプルコード付き) AppStore
への申請方法
といったように、基本的なことが網羅的に乗っているというのが特徴です。
操作方法も画面の写真もありながら説明してくれるので、Xcode
の操作方法にも慣れやすいです。
先程説明した順番の①②④がこの本ですでに補えるかなと思います。
流れとしては、
- 文法を学ぶ(最初に学んでおくべき基礎的な文法が厳選されている)
- 真似するだけでいいのでとにかく見ながら1つ目の2つ目のサンプルと同じものを完成させる
- 2週目は1つずつ何をやっているかを理解しながらやる
- できるまで何周も続ける
これぐらいやれると、動くものは作れるというレベルになれたかなと思います。
次に文法書で一通り文法を学ぶのに移行していくといいと思います。
【中級者・上級者向け】よりレベルを上げたい人向け
swift実践入門
動くものは作れるようになったけど、文法を基礎から網羅的に深いところまで学びたいという人におすすめの本です。
めったに使わないような部分はしっかり削ぎ落としているのに対して、理解しておくべき部分はしっかり深いところまで網羅的に書かれているので、分量もレベル感もすばらしいと感じました。
入門書の次に読むとしたら、最初は難易度が高く難しく感じるかもしれません(僕もそうでした)が、何周と繰り返し読むにつれて、理解度が増していきます。
この本がちゃんと一通り理解できるレベルに慣れば、もう中級者は卒業したといっていいのではないかと思います。
というレベル感の内容です。
この本のさらにおすすめな点は、有名なAPIクライアント
のライブラリ
である「APIKit」の作者である石川さんが著者であり、基本設計の方針が書かれている章とWebAPIクライアント
を実装する実践的な章があることで、より実践的に学ぶことができます。
設計パターンを学ぶ
設計パターンを学ぶためには、この本がおすすめです。
iOSアプリ開発の設計に関して、ここまでまとまっている本は他にないのではないかなと思います。
Xcodeでの開発効率をあげるために
iOS/macOSプログラマのためのXcode時短開発テクニック
こちらの本は、より開発効率を上げるためのXcode
での時短テクニックが多数紹介されています。
Xcode
は開発やデバックがはかどる便利機能がたくさんあるのにあまり知らない物が多いです。この本はそんなところを教えてくれます。
すべてのエンジニアが読んでおきたい本
リーダブルコード
この本はSwift
でiOSアプリ
を開発する人向けではなく、すべてのエンジニアにおすすめしたい本です。
というよりエンジニア、プログラマーなら1回は読んでおくべきバイブル的な本です。僕は3回は読みました。
読みやすいコードとは何かということについて書かれています。
ある程度動くものが作れるというレベルになったら読んでみるといいかと思います。
まとめ
以上が僕のおすすめするswift(一部swiftじゃないものもありましたが)参考書です。
すべて僕が読んだ本であるのと、自分が購入するにあたって、同じ社内のエンジニアの人に相談したりして決めたものなので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
最後に一番重要だと思う点ですが、「本を買っただけで満足しない」ことだと思います。僕もわりとやっちゃいがちですが、本を買ったら最後まで読み切ることでやっと力になると思います。
それでは!